虚無党(読み)キョムトウ

デジタル大辞泉 「虚無党」の意味・読み・例文・類語

きょむ‐とう〔‐タウ〕【虚無党】

帝政ロシア時代、チェルヌイシェフスキー指導者とする革命的民主主義者の党派の称。
ロシア皇帝暗殺などの非常手段に訴えた1870~80年代の革命家たちを、非難してよんだ語。

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精選版 日本国語大辞典 「虚無党」の意味・読み・例文・類語

きょむ‐とう‥タウ【虚無党】

  1. 〘 名詞 〙 一九世紀の後半、ロシアの極端な専制君主主義に反対して、為政者を次々に暗殺しようとして生まれた結社や党派。ツルゲーネフが、小説父と子」の主人公ニヒリスト虚無主義者)と名づけて以来、当時の革命家や民主主義者などをさして呼ぶようになった。
    1. [初出の実例]「其の激烈なるものは魯国の社会党にして、所謂る『ニヒリスト』則ち虚無党の綽号を得たる者是なり」(出典:朝野新聞‐明治一二年(1879)一〇月二八日)

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